一般的な本の表紙は、本文の用紙と同じサイズか、ほんの少しだけ大きい程度で作られます。しかし、小口折り製本では、表紙の用紙を本文よりも大きく裁断し、そのはみ出した部分を内側に折り込んで仕上げます。この折り込まれた部分が、ちょうど本の「小口(こぐち)」(ページを開く側の端)を保護する役割を果たします。
この製本方法には、いくつかのメリットがあります。
- 耐久性の向上: 表紙の端が二重になるため、擦れや折れに強くなり、本全体が傷つきにくくなります。特に、頻繁に読まれる本や、長く保存したい本に適しています。
- 高級感の演出: 折り込まれた部分が表紙に厚みと奥行きを与え、見た目にも重厚感や高級感が増します。美術書、写真集、記念誌など、特別な一冊にふさわしい仕上がりになります。
- カバーのように見えて表紙の
どんな本に最適?
小口折り製本は、その特性から以下のような本でよく採用されます。
- 単行本や文芸書: 長く愛読される書籍に耐久性と上質感を加えたい場合。
- 美術書・写真集: 作品の美しさを際立たせ、保存性を高めたい場合。
- 記念誌・社史: 大切な記録を永く残し、品格を保ちたい場合。
- 限定版書籍: 特別な装丁で付加価値をつけたい場合。
城島印刷では、お客様のご要望に合わせた小口折り製本も可能です。ぜひご相談ください。
